技術プラットフォームと製品プラットフォームの市場化−中国携帯電話産業のケース−

最近、http://ascii.jp/elem/000/000/168/168811/などの、中国の携帯電話の記事を読んで以来、Mediatekの携帯電話向けチップセットについて調べている。

MMRC/東京大学ものづくり経営研究センターで公開されている「技術プラットフォームと製品プラットフォームの市場化−中国携帯電話産業のケース−」(PDF)が良かった。

この文書ではMediatekチップセットが普及した要因として

  • 中国ではデザインハウスのプレゼンスが大きい
  • TIと比べて、ライセンス料が安い
  • TIなどが提供していないUI部分のソフトウェアを提供。
  • ただしソースの開示はなく、開発できることに制限があるので差別化が難しい
  • カメラなどの周辺回路のリファレンスデザインを提供

を挙げている。
あと、よく使われているMT6219のCPUコアは、ARM7E-S 104MHzで、OSはNucleusらしい。

他にも、面白い文書が公開されている。

などがオススメ。

日中ケータイプロジェクト(携帯電話端末の開発と流通の日中比較)にもある。